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Back & Forth in Home⑪

2018, 08, 12_グラスゴー7日目 昨日はエリザベスとランチ。 彼女は留学時代、私の英語のエッセイのチェックをしてくれた人。何気なく参加したウォーキングツアーで出会った女性で、英語に四苦八苦する私を影ながら支えてくれた。私にとってはグラスゴーの叔母さん、といった感じ。 3年ぶりに会うけれど、そんな感じしないね、とエリザベスともそんな会話をし、「Willow Tea Room」でランチをとった。そのあと夏の間開催されているフェスティバルを覗く。街の中心にある「George Square」ではフリーのライブが一日中行われている。大きなスクリーンには「European Championships 2018」の体操競技の映像が流れ、Barエリアではビールも飲める。(※スコットランドでは通常、野外でお酒を飲むことは禁止されている)ライブを楽しんだ後、近くを歩く。街中至る所でパフォーマンスやライブ、屋台が並び、とても賑やか。 いつものように過ごしていると、なにも変わっていないような気がしてしまう。 ふたりで「変な感じだね」と話しながら歩く。 「もう買い物して帰らないと。」と、さも、また来月にも会えるような軽い感じでエリザベスに別れを告げ、スーパーへ寄って家路につく。

夕方からはシャーロットの「House Warming Party」(新居のお祝いパーティ)をかつてグラスゴーで一緒に過ごした友人達と。4年ぶりに会うブレンダはメキシコ人の写真家。彼女のパートナーのパブロは2年ほど前にリサーチ旅行で日本にやってきて、大阪で一緒に食事をして以来。彼らは今グラスゴーから電車で1時間程のエディンバラに住んでいる。ブレンダとハグを交わし再会を祝い、「髪型くらいであとは何も変わっていないね!」と笑う。 「4年なんて信じられない!こないだまで一緒にいた感じ!」 と、みんな同じように言う。 日本から持って来た食材でうどんとおにぎりをふるまった。日本酒と共に。 シャーロットが頑張って整えた庭で食事をした後、寒くなったので中に入る。 シャーロットはこの家に来てからはじめて暖炉に火を入れ、みんなで火を囲んで話す。 ブレンダはメキシコ(スペイン語)で「HOME」の起源にあたる言葉は「火」からきている、というような事を言っていた。「hogar」だったかな。 みんなで火を囲む、火が暮らしを作る、といったイメージか。見えない関係性や心が落ち着くこと、こそがその核にあるのだろうと想像する。 あっという間に時間は過ぎて気づけば夜10時過ぎ。 次の再会を願ってまたしばらくのお別れ。 これを書き終わるとロンドンへ向かう。 かつて私がそこに住んでいた時の家主アウロラがもういないロンドンには、帰る場所はないのか、と少々寂しい想いがする。 そしてシャーロットとのここでの時間もあと少し。 必ずまた帰って来ようと、昨晩のバースデーケーキのキャンドルに願いを込めた。


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