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Back & Forth in Home⑨

2018, 08, 10_グラスゴー5日目 昨日のお昼、グラスゴーへ戻ってきた。パースでゆったりと過ごしていたのでこっちは人が多いな、と感じてしまう。 バスで運転手に1week チケットを求めると「お釣りはない」と言われたので、そそくさと降り、とりあえずランチをとって1ポンド硬貨を作る。 次に乗ったバスでは「そのチケットはない」と言われ、「とにかく乗って」と無賃乗車を促される。親切なんだか、なんなんだか、なグラスゴー。そんな街です。 バスのとなりの席のおばちゃんが飴ちゃんをくれたりするところは大阪っぽいのかな。 昨日は友人のシャーロットが働く「Impact Arts」という団体の主催する「Craft Cafe」へ。ちょうどオープン・デイで誰でも気軽に覗ける日だったので都合がよかった。彼女が先週ずっとストレスフルに準備をしていたのはこのオープン・デイのため。 「Impact Arts」は地域の中で子どもたちからお年寄りまで、誰でもが参加できるさまざまなアートプログラムを提供している。シャーロットはグラスゴーでお年寄りに向けたプログラムを実施する際のマネージャーをしているようだ。 この活動は寄付によって支えられていて、今年度の活動もどうなるか、という状況だった。 アートの活動を継続するのに苦労しているのは日本であれイギリスであれ同じということ。

道に迷いながらも終了30分前になんとかその場所にたどり着いた私。 シャーロットがお年寄りと楽しそうに話をしていたので、ざっと中を見てまわり、スタッフのルーシーという女の子と少し話す。 彼女も私の卒業したグラスゴー美術学校の同じ「Communication Design」科の卒業生で、ルイーズの事もよく知っているという。日本での展示の話も彼女から聞いていた、とのこと。 その後同じく卒業生のマシューという男性と話す。彼はファインアートのコースを卒業しており、今はステンドグラスを作る仕事をしている。 ほぼ一人で全てを切り盛りするシャーロットの手伝いに「Craft cafe」にはよく来る、と言っていた。 「この国はアーティストとしてやっていくには難しい。仕事をしながらでないとなかなか生活していけない」と彼はステンドグラスを教えることもしている、と言う。

片付けを手伝い、場所を閉め、今年免許を取ったシャーロットの少々不安な運転で家路につく。 グラスゴーでは珍しい晴天の爽やかな夕方。高速道路の合流をこわがりながらも気持ちのいいドライブ。 その後シャーロットは庭に、と買っていたテーブルセットを引き取りに出かけた。 家に持って帰ってきたそれは40ポンドで買ったと言っていたが十分に立派。 ふたりで裏の庭に運び入れ、組み立てる。 「土曜にみんなでここに座って、て最高じゃない?」 とふたりでそこに座りビールを空けた。 「信じられない。小さい頃に思っていたお母さんの友達の家みたい。」とシャーロット。 大きな仕事から解放されて、ただただリラックスする彼女は抜け殻のようになっていた。 〈Impact Arts〉↓ https://www.impactarts.co.uk/


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