top of page

Back & Forth in Home③

2018, 08, 04_グラスゴー3日目 今朝早くシャーロットが家を出て、フランスへ。お父さんの70歳の誕生日のお祝いだと言っていた。フランスにはたしかお父さんの今の奥さんとその間に生まれた妹もいたかと思う。家族の在り方はいろいろだ。 フランスで仕事のことなど考えずゆっくり過ごしたい、と言い、私が着いてからずっと、帰宅しても仕事と格闘し、ストレスフルな様子で黙々とパソコンに向かっていた。私は私で打ち合わせの準備やファンディング関連の準備と整理などでパソコンに向かう。 3年ぶりに会って、「unsocial」な(コミュニケーションをとらない)わたしたち!と笑う。 「久しぶり」という特別な感じもなく、いつも通りにここにいられる感覚が、逆にうれしい。 彼女はこの家を買ったばかり。一ヶ月前?だとか言っていた。 今年に入り、生活が目まぐるしく変わったらしい。 職場へも車通勤することになり、そのため1月に運転免許をとったばかり、と言う彼女の家の前にはワーゲンの黒い小さな中古車。 今までより、生活に対する責任感が増した、と。 シャーロットはロンドン出身のイギリス人。Glasgow School of Artのクラスメイトで写真を専攻していた。年齢が近い(当時30歳を超えていたのは私と彼女ともうひとりだけ)のもあり、次第に仲良くなり、一緒に時間を過ごすようになった。 新しい家には前に住んでいた人の生活感も残っていて、庭にはプラスチックのスコップやゴムボールが転がっており、ピンクやイエローのカラフルな壁の色からも、小さな子どもが住んでいたんだな、と想像させられる。シャーロットはこれから自分で色々と手を入れていく様子。我慢しきれず、壁には試し塗りのペンキが所々に見られる。 「Can I show you something?」(見せたいものがある。)といってキッチンの奥にある小さな庭へ。「bird feeder」(鳥にえさをやる小さな箱)を作って置いてあるので、いつも30羽ほどが来て、ナッツを食べているらしい。 「みんないつも入れ替わりで順番に食べてるの。」とシャーロット。 庭の角に鉢植えの花や小さな木が並んでいた。土を掘って小さな木を一緒に庭に埋める。 土を触ると不思議と落ち着く。 彼女は新しい暮らしを始め、自分の力でそれを動かしていこうとしている。こうやって木も植えて、肥料も水もたっぷりあげて。音楽を楽しみ、作ることを喜んで、丁寧に暮らしている姿に、シャーロットは何も変わっていない、と嬉しくなる。 かつて自分の生活があった場所に戻ると、「戻る」ということは決してないと思い知らされる。 「進む」しかないのだ。 ということで Back and Forth in Home. ここで数日過ごすだけだけど、また帰ってくる場所になるんだろうな、などと思う。 戻りながら進む。 ラジオから大好きなビーチボーイズが流れてきた。 小さい時からよく聞いていたビーチボーイズ。ここはセーターが要るほど寒いけども、 いつもの夏です。


特集記事
最新記事
アーカイブ
タグから検索
まだタグはありません。
ソーシャルメディア
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square
bottom of page