Back & Forth in Home①
ローラ、ルイーズとの打ち合わせのため、と私の「HOME」でもあるグラスゴーにいる友人たちに会いに3年ぶりにイギリスにやって来た。 写真とショートエッセイでここに戻ってきて感じる「HOME」を留めようと思う。
9月の展示で彼女たちの作品と一緒に見せられる形にまとめたい。 その一部をここでも紹介していきます。 - 2018, 08, 02_グラスゴー第一日目 グラスゴーに来る時はいつもKLMを利用する。アムステルダムのスキポール空港で6時間ほどのトランジット。忍耐の時間。けれど、とても過ごしやすく設計されている空港(デザイン性が高いと世界で評価されている)なので、仮眠できるイスや、誰でも弾けるピアノが置いてあったりと、過ごしやすい工夫が随所に見られる。 関空から約11時間のフライトの後、6時間の乗り継ぎ待ち、時差ボケで眠気も押し寄せるが空腹を満たしておかねば、とファラフェルとフムスのバーガーを食べる。 大味でたいして美味しくなく、付け合わせのポテトもとにかく多すぎて、、胸焼けする。
21:20のグラスゴー行き。1時間少しのフライト。いつも通りの小雨でひんやり。15℃ 夜10時過ぎにグラスゴー着陸。 機体が地面に着くと、「ああ、帰ってきた」と少々感慨深くなる。 大きくない空港なので、入国もさほど時間をとらない。 「Can you speak English?」ー「Yes.」 「How long?」ー「16 days」 「Purpose?」ー「To visit my friends.」などと質問に答え、 「I used to live here, graduated from GSA. I need to visit the school, because,,,」 と、かつてここに住んでいた事、先日火事に遭ったグラスゴーの学校を卒業した事など話していると 「火事にあったからね、様子を見に行かないと。」とかなりのグラスゴー訛りでしゃべりかけられ、その訛った音が懐かしく感じるが、何度も「Sorry?」と聞き直さざるを得ない。 入国はかなりスムーズに終わり、シャトルバスで市内へ。 15分で市内へ着くという、良いアクセスはとても助かる。 運転手に「One way」とチケットを求める。気のいい黒人のお兄ちゃんで、さっさと笑顔でお釣りをくれ、「Beautiful weather」と言うので「Yes, It's Glasgow.」と返す。 バスも空港もきれいになってるな、と思いながら。 ほどなくCentral station近く、私の降りるバス停に。 夜の街並みがなつかしく、一人で何度もこの景色を歩いた事が昨日のように感じる。 よく来ていたカフェバーの小道を通り、次のバスを待つバス停へ。 友人が買ったばかりの新しい家へはそこからバスで20分。 街は少しずつ変わっていて、ノートを買いに行こうと思っていた「artstore」(画材・文具店)は空き店舗になっていた。 懐かしい景色を通り過ぎると知らないエリアへやってきた。 「ここで降りたいから、着いたら教えて」と道の名前を告げるも「よく知らないなー」と言った運転手に変わって、降車時、紳士なおじさまが「ここだよ」とスーツケースを一緒に下ろしてくれ、「その道をあがればいい」と丁寧に教えてくれた。 10分ほど、小雨の中スーツケースをひっぱり、ようやくシャーロットの家に着く。 ノックしてもチャイムを押しても、ドアは開かない。さ、さむい。。 すると、奥から人の気配。 次の日、朝早くから仕事の彼女は半分夢の中にいて、スーツケースをひく音で「?」と起きてくれた。 笑いながら力いっぱいに抱きしめて再会を祝う。 あったかいものが飲みたいと言う私に レモン&ジンジャーの紅茶。 「朝早いからもう寝るね」とベッドに向かうシャーロット。 新しい家はひとりで住むにはもてあますほどひろく、ほんとうに「proper house」で、 そのキッチンには私が日本に来た別の友人に「シャーリーに渡して」と預けた 奈良の蚊帳ふきんが使い古されて置いてあった。