top of page
2018.03.17
動画を再生
訳:
こんにちは、ルイーズ・ローランドです。私の事は “ルー” とよんでください。
私はアイルランド出身のアーティスト/イラストレーターです。私はドニゴール州〈Donegal〉という場所で育ち、
ダブリンでビジュアル・コミュニケーションを学びました。今はグラスゴーを拠点にし、イラストレーションの修士課程にいます。
私の作品は抽象的な形、鮮やかな色と奇抜な模様に富んでいます。そして絵画やデジタル・イラストレーション、壁画、スクリーンプリントや本のデザインといった多岐にわたる媒体を使って制作活動をしています。
またアートの制作以外にも、執筆や作曲もします。私はまたミュージシャンでもあり、ギターやピアノの演奏も楽しんでいます。
時間のあるときは短いお話や詩を書いたりしています。
この展示に参加して、あなたたちとの交流を通じて “HOME” を探求できることにとてもわくわくしています。
ありがとう!
WIP_ [2018. 06. 28] 作品コンセプト案
「HOME」という豊かな言葉をもとに、私は「触れること」や「身体的なコミュニケーション」から発想して作品を作ろうと思います。それは、奈良の人たちやにぎわいの家に訪れた人たちが書いてくれた手紙や「HOME」の想い。多くの絵や文字という、手で描かれ、紙にのった想いを受け取り、その「触れることのできる」メッセージに、私はとても感動したからです。届いた箱には誠実で丁寧な感情が詰め込まれていました。
それを受けてすぐ、私の中で「触れる」が大きなテーマとなりました。
そして自分の感じる「HOME」とはなにか?と考えを巡らせました。
「HOME」を何かポストカードのような、みなさんの元に送り届けられるようなものにしたい、とそう考えました。それはまさに、みなさんが私に届けてくれた美しい贈り物のように。
送ってくださったメッセージの中には、私が理解できないものも、完全に理解ができるものもありました。
しかし多くは、温かさや「HOME」のもつ愛おしさが 'comfort' 'relaxation' 'love' 'a feeling' 'family' 'warmth' 'vision' 'calm' 'community' というようなみなさんの言葉から読み取れました。
私はパステルや鉛筆、紙や絵の具を使って、身体的な創作から始めます。
そしてデジタル上でまた大きさや色などの実験を進めて行く予定です。
折り紙の鮮やかな色がとくに印象に残っています。私の作品では色がとても重要な要素となるので、この折り紙の鮮やかさを作品にも取り入れたいと思っています。
「触れる」というキーワードから、みなさんが送ってくださった「HOME」を感じるものたちにインスピレーションを受け、自分に「HOME」を感じさせるものはなにかを考えています。みなさんが私にそうしてくれたように、みなさんの手元に美しい贈り物となるメッセージを届けるべく作品を作りたいと思っています。
Translation: Atsuko Nakano
WIP_ [2018. 07. 05] 作品構成についてのディスカッション①
ローラの表現案を受け、ルイーズの表現に手前の部屋をあてることに決めた。
と同時にローラのコンセプト案をルイーズとも共有。
(LOUISE)
I will be creating multiple postcard size paintings to be displayed together as one piece. Each individual postcard will be an abstract painting of a memory of my home through bright and vivid colours.
(ATSUKO)
Here is my suggestion;
- How about using real postcard/ letter paper/ envelop for painting?
- Sending them by post as I did instead I bring them back. (However, it has some risk, so might not be good idea!)
- What about telling your ‘HOME’ story along with physical visuals? Recording your talking voice and produce a sound through the room.
If there is sound, it will affect Laura’s creation better. You sit in womb-like blanket fort and can hear someone talking near, which makes you comfortable like in a real womb.
------------
(ルイーズ)
色々な大きさのポストカードサイズのドローイングを描き、ひとつの作品にまとめる。
各作品は自分自身の「HOME」の記憶を鮮やかな色で描く抽象的な絵。
(あつこ)
いくつかの提案をします;
・本物のポストカード/便せん/封筒などを使うのは?
・ルイーズの作品を私が持って帰る(8月にイギリスで打ち合わせを予定)のでなく、実際に郵送するのはどうか?(ただしリスクはあるが。)
・ドローイングの作品とともに、ルイーズが自分の「HOME」の話を語る声を会場に流すのはどうか?
もしそこに声があれば、となりのローラの作品にも良く影響する。近くに人の声が聞こえれば、より安心感や心地よさが生まれ、本当に子宮にいるかのような感覚になるのではないだろうか。
WIP_ [2018. 08. 03] 作品構成についてのディスカッション②
イギリス・グラスゴーにて、ルイーズと顔を合わせての打ち合わせ。
彼女の作品となるポストカードのドローイングを受け取り、展示空間に対してどのように配置するか、彼女の意向を聞く。
壁を使っての配置のアイデアに、つし二階の壁は材質上、貼り付けることが難しい、と伝え、彼女のイメージを崩さない見せ方を再検討。
とにかく、「触る」という感覚を大事にしたい、きれいに揃えて並べるのでなく、リズムを創りながら配置したい、という点を守るよう二人で案を出し、いったんの形は決めた。ここから実際に展示空間に持って行って、細かい調整をしていく流れ。
火事に遭った学校のスタジオは出入りができなくなり、スタジオのロッカーに保管している「HOME」の手紙は取り出せない状態、という。直前にすべて目を通しておいたので、ぎりぎりなんとか作品を作ることができた、とルイーズの言葉。
_ [2018. 09. 19]
作品ステートメント:
Title "Postcard Memories"
奈良の人たち、奈良に観光へ来た人たちからの「HOME」の想いが詰まった手紙や絵を受け取って、私は手で受け取る、この身体的な感覚に魅了された。そして私自身の感じる「HOME」も直に触れられるものとして伝えようと思った。 私にとっての「HOME」は愛と温かさに満ちたカラフルで明るい場所。私は大事な人たちからのポストカードをとってあり、それぞれに私の愛しい場所の記憶が詰まっている。 ポストカードという形で、私の感じる「HOME」を伝えたいと思ったのは、鑑賞する人にも、私が感じるような「HOME」を届けたかったからです。ここにある絵はわたしの記憶、思い出や感情が込められたものたち。兄と屋根裏でかくれんぼをしたことから、暖炉を囲んで過ごした寒い夜の思い出まで。 シンプルで抽象的な形、色と形状でわたしの想いや記憶を表現しています。
Having received a box of notes, letters and drawn concepts of “Home” by both local residents and visitors to Nara, I became attached to the physicality of these feelings. I wanted to encompass my own memory of home in a physical way. Home to me is a colourful bright place, of love and warmth. I often keep postcards from my loved ones, each filled with its own memory of the place I hold dear. I wanted to communicate my feeling of home through the frame of postcard, so that you the viewer, could feel it too. These postcard paintings are my memories, objects imbued with reflection and feeling. From my father’s chair to my back door, my mother making me a cup of tea to my bedroom window. Simple forms and shapes depicting my childhood. From playing hide and seek in my attic with my brother, to sitting around the fireplace on a cold evening, these simple abstract shapes are my thoughts and remembrance through colour and form.
bottom of page